最近ギターのリペアメンテナンスで多いのがストラップピンの穴が緩くなってしまってネジを締めてもすぐに取れてしまう、という症状。
この症状自体は僕もバンドをやっていた時に何度も体験しましたし、今更騒ぎ立てるようなことでもないのですが、気になるのが高校生などギターを始めたばかりの初心者の子からの依頼が多く、だいたいみんな「ストラップラバー」というストラップが外れないようにするゴムを使用してるんですよねー。
確かに手軽だし、色もカラフルでつい買いたくりますし、なんならうちでも販売してるんですけどw
ギターの扱いに慣れていない初心者の子が使うにはあまりオススメじゃない気がしています。
というのもこのストラップラバー、結構キツくできていて、少し大きめのストラップピンにはめるとストラップピンごとがっちりロックしてしまうんです。
それに気づかずにギターを持ったり置いたり、という動作を繰り返すと少しずつ少しづつストラップピンを回してしまい、結果的にピンがゆるゆるの状態で使用することになり、穴が広がってしまう、という結果になってしまうんです。
ギターやベースの扱いが慣れてきた中級者や上級者であればストラップピン外れの経験もあると思いますし、置いたり持ったりという動作も結構丁寧にやると思うのですが、何もわからない初心者の高校生なんかはそこまで気が回らないと思うんですよねー。
そんなわけで個人的には昔からあるこちら↓
Jim Dunlop 7036 Lok Strap ストラップセキュリティーロック
の方が初心者向けの簡易的なストラップロックとしては断然オススメです。
しっかり固定出来る割にストラップピンとストラップとの間に遊びがあり、ちゃんとストラップだけが動いてくれますし、取り付け、取り外しも内側の黒いパーツをクルッと回すだけで簡単。
そして結構頑丈!
僕もバンドやってた時にこれ使ってたのですが、これでストラップロックしたレスポールを何度もぶん回しましたが、全然壊れなかったですw
そんなハードな使い方でも壊れないので通常使用する分には強度は十分!
唯一の注意点は内側の黒いパーツがいつの間にか回っていて固定されていなかった!気づかずにライブやったらストラップ外れた!ってやつだけです。
可愛くもなんともないパーツですが、ギター本体のことを考えてあげると初心者の子にはストラップラバーよりこちらを使ってあげた方が良いのではないかと思います!
買ったばかりのレスポールのストラップが抜けてどーん、からのネックがバキってのは結構笑えないですからねー。
ちなみに一応ストラップラバーの名誉のために補足しておきますが、ストラップピンのサイズによっては全く問題無いですし、ギターの扱いに慣れている人であれば全然問題無く使えるかと思います。
実際うちのスタッフでも愛用している子はいますし、特に今までトラブルとかも無いって言ってましたし。
もしお金に余裕があればどちらもそんなに高くは無いので両方試してみて下さい!